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「死生存亡」 Art of Totalwar and Megaglest and Other PC Strategy Gamings

Totalwarシリーズと、Megaglest、その他RTS等のPCストラテジーゲームについて色々書くblog.

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CA戦記6 ナポレオン イタリア戦記 - CA blog


CAのblogに、珍しく短編小説風の記事が上がっているので訳してみました。ナポレオン伝説の出発点となったイタリアで、ナポレオンが司令官として着任した日の出来事がある士官の視点で書かれています。ちょろっとマッセナとオージュローも登場w (本当にちょろっとですが)こういう記事もなかなか興味深いですね。続きがあればいいな~。小説の翻訳は今までやったことが無かったので稚拙な訳で申し訳ありませんが、ぜひ一読を。




Totalwar blog
http://blogs.sega.com/totalwar/


Napoleon: Total War – Italian Campaign Diary
http://blogs.sega.com/totalwar/2010/01/22/italian-campaign-diary/#more-168


ナポレオン:トータルウォー イタリア戦記
Napoleon: Total War – Italian Campaign Diary



山脈が大地の上に重々しく横たわっている。


灰色の岩がちな斜面、春の新緑の草原。


大地が常に見ている。


岩石の周囲で巨大な爆発音が轟く。爆音が谷から谷へとこだまし、そして別の、また別の爆発が。


大量の岩の雨が斜面から降り注ぐ。まるで砲撃によって山そのものが揺さぶられているかのように。


塵と煙とが、死者と、瀕死の者達の悲鳴を運んで道を漂っていた。


沈み行く日の光が、土砂の中でつまづきながら戦友を谷の安全地帯へと運ぶ男の影を映し出す。


土砂のなかから血に汚れた人間が現れた。彼の顔は垢にまみれ、厚い真紅の幾筋が顔にこびりついている。そのうちのいくつかは彼自身の血で、額にぞんざいにあてがわれた包帯は既に傷によって紅く染まっていた。


彼の制服はぼろぼろに裂け、足は裸だった。フランスの青と白の制服を着ているが、彼の印象からは誇りも勇気も感じられなかった。多大な努力によって自分の体と小銃を大量の岩石の上へ担ぎ上げると、ゆるやかな短い斜面を反対側へと滑り降りていく。


彼は休息を取る。自分の小銃を脇に落ちるに任せた。別の者がすぐに彼の後を追う。


彼は目を閉じ、極度の疲労に敗北する。彼の思考は故郷へと導かれる。西部の彼の村へ。そこに居られたら良かった、ここでは無く。どこだっていい、ここでさえ無ければ。


ここはイタリアの最北端、ローマ帝国が蛮族を打ち破った地、カエサルの軍隊が世界を併呑するのを見た土地。


ここでは今忘れられた戦争が行われている。


視線を左へ向けると、乱雑な男の集団が地面の灰と春のイタリアのまだらな植物の中に焚き火を起こそうとしているのが見えた。


火はなかなか点らず、夜が迫っていた。彼らはやつれているようだ。


彼はあまりに長い時間ここに居た。革命の敵と戦い、フランスの「栄光」の為に戦った。そしてフランスの誰も彼に気づかないし、気にもしていない。ドイツでの戦争が軍事資源と国家の注目を消費していた。彼らは忘れ去られた少数。コジキ部隊、イタリア方面軍。


オーストリア-ピエモンテ連合軍に対して今日のような敗北がまたあれば、この戦役を戦う兵士はもはや誰も残らないだろう。


彼はオーストリアを憎んでおり、ここで死ぬことを知っていた。彼らと戦って死ぬことを知っていた。フランスの古い秩序は一掃され、ヨーロッパの王達、皇帝達、そして貴族達は恐れた。彼らは全ての人間に平等の権利を与え、それを会得する人間にだけ地位を与える革命を恐れた。


彼はここで会得する物を考えた。


フランスが作るであろう新しい世界の栄光ある勝利の為の戦い。



しかし今の状況を見ると彼には確信が持てなかった。彼らは寄せ集めであり、彼らの指揮官は古い貴族の将軍達より少しも優れてはいなかった。彼らを日に日に無意味な敗北へと導いた。奴らは守るだけだ、どこにも行かず、一歩も退却しない。奴らはここで死ぬことで満足している。


この忌々しい岩山の中で。


火花が弾け、彼は左に居る男が微笑みながら小さな焚き火に最初の火を灯すのを見た。


今日、パリからは新しい、しかしまた別のありきたりな将軍がやってきた。背丈も名声も低い取るに足らない男だった。


「奴は南部で王党派の蜂起を鎮圧したって聞いたぜ。」勢いを増してきた火で手を温めながら、兵士の一人が囁いた。


「奴はここに来たら、少しだけ仕事をして、大法螺を吹いて、俺達を見捨てる、どうせそんなことだろうよ」別の兵士が皮肉を言う。火にかざしている彼の手は、煤と砂で黒ずんでいる。


「大した奴には見えなかったな。」最初の男がつぶやいた。


炎がはじけ、燃えかすを空に吹き上げる。


そこで彼は集団から目をそらすと、士官達の天幕の方を見た。それらの天幕もまた裂けて、粗末な修理があてがわれていた。


彼は小銃を支えにして、なんとか立ち上がった。彼は彼の小さな部隊、その残存兵を指揮せねばならず、補給の状況についての情報が必要だった。食料が無ければ戦えない。


かみそりの様な石と岩の上を歩く時、彼は足にかすかな痛みを感じた。薄れる光の中、最も近い天幕へと歩いていく。より悪い知らせと面倒な言葉に準備する。


慎重に咳をすると、天幕に入った。


彼の前には、入り口に背を向けて背の低い男が居た。男はオーストリア軍の大砲の位置を記した地図に目を注ぎながら、士官に質問をしている。


彼はロアノの戦いでの勝利で有名なマッセナに気が付いた。そこにはピエール・オージュローも居た。士官であり農民である男。


彼は、オージュローが机に拳を叩きつけながら、ここでの状況の酷さを特徴的な粗暴さで述べるのを聞きながら直立した。


最後に、残った人物も彼に振り向いた。


彼は瞬間的に言葉を失った。彼はなんらかの静かな自信、ある種の力に打ち伏せられた。


この男には、何かがあった。


彼はおずおずと口にした・・・「将軍、兵士達は傷つき、疲労して、飢えています。我々はより肥沃な土地へ退却して対策を考えるべきです。」


その将軍は彼を暫くの間見つめた。若く、鋭い目と柔和な顔。暗色の髪が額にかかっている。


彼はその男に心の中まで見透かされる様な気がした。彼の心の中の密かな恐れと失敗への不安を読み取られているかのようだ。


「持ちこたえろ。」


「俺はお前達が十分に補給されるのを見るだろう。そして俺は俺達がオーストリア・ピエモンテ同盟をここ、この斜面で打ち破るのを見るだろう。」


このパリから成り上がった男は、彼を見据えながら平静に言葉を紡いだ。


その瞬間彼には解った。この将軍は本当にそれが出来ると信じている。彼は自分が強大なオーストリア軍を南フランスへの入り口から駆逐できると心から信じている。


彼は長い間忘れていたものを感じた。希望。


この男にはそれが出来る。この男ならここの状況を本当に変えられる。


「行け、兵士達に集合の準備をさせろ。補給はする、そしたら敵と交戦して、奴らを徹底的にぶちのめすぞ」


将軍は地図に向き直ると、彼の軍の最初の部隊を国家の最初の敵へと向かわせる準備を始めた。


歴史が今書かれようとしている。


「兵士、お前はここで死なん、お前はここで生まれるんだ。」


その士官は持ち場に復帰していった、将軍達も彼の後をすぐ追うだろう。


「俺はナポレオン・ボナパルト将軍。俺がお前らを導く。」


イタリアでの戦争が始まった。

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テーマ:トータルウォー シリーズ Totalwar Rome Med2 Empire - ジャンル:ゲーム

  1. 2010/02/05(金) 07:16:37|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<JTWサイト & リプレイデータベース | ホーム | CA 戦記5 なぜナポレオンか? - CA Blog>>

コメント

面白そうかもしれない。

戦闘描写に期待したいです。

訳おつかれさまです。
  1. 2010/02/06(土) 00:40:51 |
  2. URL |
  3. scipio #-
  4. [ 編集 ]

ありがとうございます。続きがあればまた訳したいですね。
  1. 2010/02/09(火) 06:57:13 |
  2. URL |
  3. Hageus #3oLLaoxM
  4. [ 編集 ]

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